幼児の成長にはタンパク質が欠かせませんが、一部では、タンパク質ばかりを取っていると成長が止まるなんて言われることもあります。
ただ、これは全くの迷信で、朝食にこそタンパク質は必要です。
特に幼児は伸び盛りの時期なので、しっかりと朝食でタンパク質を取って、同時に糖質などもバランス良く取って、成長を後押ししてあげてください。
今回は、幼児の朝食にタンパク質を取るためのコツなどご紹介します!
幼児の朝食でタンパク質を取るためのコツ
幼児の朝食では、糖質や野菜なども大切ですが、タンパク質をしっかりと取ることが推奨されています。
人間の脳の成長期が訪れるのは早く、6歳までで大人の脳の90%が出来上がるとも言われており、12歳には100%に達成します。
つまり、幼児期にほぼ脳が作り上げられるので、幼児期こそ朝食で栄養を取ることが大切なんです。
朝食には、一日の活動に備えて、脳をスタンバイ状態にする役目があり、朝起きぬけにはぶどう糖などが空っぽの状態になります。
脳の働きを助けてくれるぶどう糖は、寝ている間に消費され、体温も起きぬけには下がっています。
つまり、朝は脳もお腹を空かせている状態であり、だからこそ、朝食で糖質とタンパク質を取ることが大切と言われているんですね。
タンパク質を取るコツ①苦みや酸味は控えめに
人間の舌は、甘味、塩味、苦味、酸味などを感じますが、特に幼児期は、苦みや酸味に敏感な年齢です。
いくら大好きなお肉であっても、苦みや酸味があると食べてもらえず、結果タンパク質も取れなくなってしまいます。
幼児が苦みや酸味を苦手とする理由は、本能の部分で食べられない食事と認識するからです。
なので、卵や牛乳などを使い、出来るだけマイルドな味付けにして、野菜も肉や魚なども積極的に食べられるようにしてみてください。
タンパク質を取るコツ②匂いを抑える
料理は口から鼻に香りが抜けるため、肉や魚などのタンパク質の匂いが強すぎると、朝食に出しても幼児には食べるのが難しいです。
もし、匂いを抑えるのであれば、元々の食材の臭みを消すか、何かをプラスして紛らわすなどの方法があります。
同じように野菜の青臭さが気になる場合も、下茹でして食べやすくする工夫をしてあげてください。
タンパク質を取るコツ③盛りつけを工夫
大人であれば見た目で大体の味がわかる料理ですが、幼児はまだそこまで食事のレパートリーが多くはないので、見た目が悪ければ食べてもらえません。
なので、朝食にタンパク質を取りたいなら、まず盛り付けを彩りよくするのがポイントで、緑やオレンジなどは野菜で作り、赤や黄色の部分で卵や肉などを使ってみてください。
朝食にタンパク質を取りたいなら、肉や魚だけでなく、卵や牛乳からも取れます。
たとえば、朝食に卵でオムレツにしてケチャップで模様を描いたり、具材を入れた卵焼きにしたりなどして、見た目から美味しそうと思えるビジュアルにするのがポイントです。
幼児の朝食にはタンパク質以外も必要
幼児の朝食ではタンパク質以外にも必要とされるのが糖質と脂質です。
糖質とタンパク質、脂質は一番の基本なので、脂質は控えめにするべきですが、バランスを考えて朝食を作ってあげてください。
特に、糖質とされるパンやご飯にはブドウ糖が含まれており、寝起きの脳を活発に動かすのに欠かせない栄養素でもあります。
糖質だけの食事でもタンパク質だけでも栄養不足になる可能性を考えれば、朝食にプロテインだけやおにぎりだけの食事は向きません。
もし作るのに迷ったときには、簡単なプレートを作れば、少量ずつキレイに盛れるので見た目もよくなり、幼児にも喜んでもらえるでしょう。
幼児の朝食にはタンパク質も上手に取り入れよう まとめ
それでは、幼児の朝食にタンパク質や糖質が欠かせない理由や、タンパク質を上手に取るコツなどご紹介してみました。
朝食に野菜サラダだけというご家庭もあるかもしれないですが、野菜が大切なのには異論がありませんが、タンパク質や糖質が不足すると、体も脳もすっきりと目覚めてくれません。
特に、幼児は成長期にあるので、栄養不足だと体だけでなく脳にも影響が出てしまいます。
毎日朝食を用意するのは大変かもしれませんが、幼児など小さいお子さんがいるご家庭では、できるだけ野菜だけでなく、糖質やタンパク質も取るようにして、栄養バランスの良い食事を作ってあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!