ケトン食は、通常の糖質制限よりもきつめのダイエットに使われるので、摂取するオイルにも注意が必要です。
ケトン食ダイエットは、糖質の量を制限しながら、良質なタンパク質や脂質を多く摂り、脂肪燃焼を促すことで、ケトン体の産生力を高められると言われています。
だからこそ、良質な脂質=油としてMCTオイルも注目されているんですね。
今回は、ケトン食ダイエットにおすすめのMCTオイルとはどんな油なのかなどご紹介します!
ケトン食におすすめの油「MCTオイル」とは?
ケトン食ダイエットでは、良質な油が必要で、おすすめの油は「MCTオイル」と書きましたが、そもそもMCTオイルとは、ココナッツやパームなどに含まれる「中鎖脂肪酸油(Medium Chain Triglcerides)」だけを取り出した食用の油を指します。
また、発煙点が低いので、揚げ物として使うのではなく、スムージーやサラダに加えるなど、生のままでの摂取が薦められています。
ただ、いくらカロリーが低いと言っても、油であることには変わりないので、取り過ぎには要注意です。
なので、MCTオイルは自然界にはない精製されたオイルでもあることから、体に良いからとMCTオイルだけを取るのは、健康面でもダイエット面でも推奨されません。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の格言もありますが、油であることを忘れずに、油以外の必要な栄養素も取るのが、本来のケトン食ダイエットの方法でもあります。
MCTオイルと他の油との違いは?
MCTオイルは、MCT(中鎖脂肪酸)を含むオイルの中でも、100%MCTを含む油として加工されたものを指します。
他のオイルとの大きな違いとして、以下のようなものが挙げられます。
違い①分子の長さが短い
オリーブオイル、大豆油、サラダ油などの植物油、また、バターやラードなどの動物性油脂に含まれる脂肪酸のほとんどは「長鎖脂肪酸」と呼ばれる油で、分子量が大きい脂肪酸と言われています。
一方、MCTオイルは、他の油と比較すると分子量がコンパクトになっており、消化吸収が早く、体に蓄積されにくいとの特徴を持っているんですね。
だからこそ、体にたまりにくい油として、ダイエット業界でも注目を集めているんです。
違い②分解が早い
一般的な植物油(大豆油やオリーブオイルなどの長鎖脂肪酸)は、小腸から消化・吸収された後に、リンパ管や血管を通じて、脂肪組織や筋肉、肝臓などに運ばれ、必要に応じて分解や貯蔵がされます。
そのため、グルコースやアミノ酸などと同じように、門脈を通って直接肝臓に運ばれる油で、素早くエネルギー源として使われます。
一般的な植物油と比べてみると、約4倍の速さで分解されることから、エネルギー変換効率が高い油でもあります。
違い③常温保存が可能
植物油ならそうでもないですが、ラードやファットなどの油は常温保存に向いていない油も多いです。
その点、MCTオイルは、常温保存しても劣化しにくい油として人気があります。
ケトン食ダイエットに限らず、ダイエット中は良質な油を取る必要があるので、あくまで補助的な意味ではありますが、MCTオイルは積極的に取りたい油の1つです。
ケトン食の油なら「MCTオイル」がおすすめ まとめ
それでは、ケトン食ダイエットにおすすめのMCTオイルとはどんな油なのかや、他の油との違いなどご紹介してみました。
ケトン食では、良質なたんぱく質と油を取ることが推奨されていますが、そんな時におすすめな油がMCTオイルで、分解が早く体にも蓄積されにくい油として知られています。
ただ、どれだけ体に良いとはいっても取り過ぎは良くないので、適量だけ取るようにしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!